意外と知らない?和室の構造や名称を学ぼう!

和室の名称を知っている方は案外少ないのではないでしょうか。

和室文化は世界に誇る日本の文化です。しかし、最近の日本ではフローリングが普及しています。そのため和室との接点をお持ちでない方も増えてきているようです。
そこで今回は、和室の名称と魅力をお伝えしていきたいと思います。

和室の特徴

和室といえばやはり「畳」ですよね。床が畳で部屋の仕切りが「襖」や「障子」があるのが一般的です。最近では襖や障子のないモダンテイストな和室も出てきています。
ここでは3つの特徴と魅力をお伝えしたいと思います。

機能性

和室に使用されている畳(い草)には、優れた吸湿性・保温性・吸音性があります。
夏は畳が湿気を吸うことで快適に過ごすことができます。また、冬には床の温度がフローリングよりも低くなりにくいため居室内で快適に過ごすことができます。

デザイン性

昔ながらの和室も大変すばらしいですが、最近だと樹脂製のヘリ無し畳(琉球畳)が流行っています。樹脂製の畳はカラーバリエーションが豊富でおしゃれ、お手入れも楽といった特徴があります。
襖や障子にも様々なバリエーションがあり、自由度がとても高いです。

用途の幅広さ

和室は色々な使い方ができます。畳にはクッション性があるため、子供が安心して遊べます。そのため子供部屋にするご家庭も多いです。
また、客間や寝室としての使い方もあります。

上記以外にも魅力はたくさんあります。フローリングとの違いや畳のさらなる魅力についてはこちらのコラムをご覧ください。

畳とフローリングの違い

和室の要素となる部分の紹介

01. 床の間(とこのま)

床の間とは、床の一部を一段高くした場所のことです。正式名称は床(とこ)。
もともとは身分の高い方(お客様)の座る場所で、床に「畳」を敷いて出迎えていたそうです。
その頃の床の間に敷かれる畳は、薄い敷物でした。使わないときはたたんでおけることから「畳」と呼ばれるようになったと言われています。
この床の間ですが現在では掛け軸や芸術品などがおかれる場所になっています。

02. 鴨居(かもい)

襖や障子などの建具を取り付けるために、上部横方向に設置される横木のことです。建具をスライドさせるために鴨居の溝は深く、敷居の溝は浅くなっています。

03. 敷居(しきい)

襖や障子などの建具を取り付けるために、下部横方向に設置される横木のことです。日本家屋では門があることが多く、門が外と内を区切る存在でした。
門の敷居をまたぐわけですから、不義理をしてしまった・気が引ける等の入りにくいということを「敷居が高い」とあらわされるようになりました。

04. 長押(なげし)

和室の壁面をぐるっと囲む木材の化粧部材のこと。元々は柱を支える部材だったそうですが現在では装飾として残っています。

05. 小壁(こかべ)

天井から長押の間の狭い壁のことです。

06. 床柱(とこばしら)

床の間の横に使われている化粧柱のことです。
天井などを支える役割はありませんが、床の間や和室全体の印象を決める大事な役割を持っています。そのため床柱には檜や松など高級な材質が使用されることがあります。また、四角柱が一般的ですが丸柱に加工したものもあります。

07. 落とし掛け(おとしがけ)

床の間上部、小壁の下に取り付ける横木のことです。長押よりも上部に取り付けるのが一般的です。こちらも化粧材で材質は床柱や床との兼ね合いで決めます。

08. 天袋(てんぶくろ)

天井付近に設けられる収納のことです。

09. 地袋(じぶくろ)

「天袋」に対して床付近の収納のことを「地袋」と呼びます。

10. 欄間(らんま)

和室や廊下などの部屋の境に設けられ、光や風を通す緩やかな空間の仕切りや飾りとして、天井と鴨居の間にはめ込まれたものです。
想像しやすいものでいうと日光東照宮の見ざる聞かざる言わざるが欄間に当たります。

最近は和室リフォームも人気!

和室が減少している一方で「洋室から和室にリフォームしたい!」という方も多くなっています。
リフォームする方で希望が多いのが「モダンテイストな和室」です。いくつかポイントを紹介いたします。

リビングと一続きな空間

リビングの隣に和室があるご家庭も多いのではないでしょうか。和室の襖や壁を取り払ってリビングと繋がっている広々空間にすることができます!
使用する畳はヘリのついていない半畳の畳です。樹脂製の畳ですとカラーが多く、より和モダンな空間を演出してくれます。

色使いでおしゃれに

ヘリ無し畳(琉球畳)やクロス(壁紙)などを自分好みのカラーにすることで多彩なお部屋になります。現在、畳の色や種類はどんどん増えてきています。
複数色組み合わせても面白いですし単色でも畳の目の向きを変えることで全然違う色に見えます。そのため、単色でも市松柄のように見せることができます。

もちろん、一般的な和室へのリフォームも可能です。
更に詳しく書いたコラムを掲載しようと思いますので今しばらくお待ちください。

まとめ

今回は意外と知らない「和室の名称」についてご紹介させていただきました。
ご紹介したものは基本中の基本で、他の構成要素もまだまだたくさんあります
気になる部分がありましたら是非調べてみてください。新しい発見があるかもしれません。

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