障子

障子の種類と名称について|障子紙を選ぶときのポイントも紹介!

障子のある家で暮らしたことがある方は少なくなっていると思います。
しかし昨今、障子を洋と組み合わせてモダンな雰囲気にされたいという方も増えてきています。

元々障子は外部からの視線を遮りながら採光ができる点が最大の特徴です。直射日光も障子を通すとふんわりと柔らかくなり、あたたかみのある空間を作ることができます。また、調湿性や断熱性もあり、日本の暮らしにぴったりの建具が障子なのです。

今回は、そんな障子の種類や障子紙の選び方についてお伝えさせていただきます。
障子を新しくしたいという方も、これから和室洋室に限らずお部屋のリフォームをされたいという方も、ぜひご覧くださいませ。

障子の種類

障子と一口に言っても、様々な種類があります。
組子の入り方で違った印象になる為、ぜひお好きなデザインを見つけてみてくださいね。

荒間障子(あらましょうじ)


大きい間隔で組子が入っている障子です。最も一般的な形であり、金額も一番安価なタイプです。

横繁障子(よこしげしょうじ)


横組子を細かく入れた障子のことです。関東でよく見られます。

縦繁障子(たてしげしょうじ)


縦組子を細かく入れた障子のことです。関西でよく見られます。

吹き寄せ障子(ふきよせしょうじ)


間隔をつめた2本以上の組子を1組とし、組と組との間を広くして組み込んだ障子のことです。よりモダンな雰囲気が強くなります。

雪見障子(ゆきみしょうじ)


下部にガラスがはめ込まれており、名前の通り障子を開けなくても雪を見ることができるような造りです。

ねこ間障子(ねこましょうじ)


雪見障子と同様、下部にガラスがはめ込まれており、ガラスの前にスライド可能な障子が組み込まれています。元々はガラスがなく、猫が通れるようにしていたことからねこ間障子と呼ばれていました。

デザイン障子【畳のミカタオリジナル】


吹き寄せ障子の組子をよりランダムに配置し、モダンな雰囲気を格上げする畳のミカタオリジナルの障子です。
枠と組子の色は白・黒を組み合わせることができ、今までになくお洒落な障子となっております。
※お作りする障子のサイズによって、組子のバランスはお任せになりますのでご了承くださいませ。

こちらの障子は、元々障子をはめる枠がない窓にも後付けの鴨居と敷居(障子をはめる枠のこと)を取り付けることも可能です。

障子紙の種類

畳のミカタでお取り扱いのある障子紙4種をご紹介いたします。

普通紙(機械すき和紙)

一般的に障子に使われている和紙です。柄は「無地」以外に「雲竜」「」「つゆ草」の紙をご用意しております。

タフトップ

障子は破れやすいのが気になる、という方におすすめなのがタフトップです。こちらは通常の障子紙の5倍の破裂強度(※)があり、丈夫で長持ちします。触った質感は紙のざらざら感がありますが、水に濡れても強度が変わらない点もメリットです。
※障子紙のJIS規格破裂強さの下限値に対して5倍の破裂強さがあります

ワーロンシート

和紙の両面を塩化ビニール樹脂でコーティングしたシートで、触るとプラスチック感がありますが見た目には分かりません。水拭きが可能なため汚れにも強いです。破けたりすることはほぼありませんが、糊ではなく両面テープで貼り付けている為に、強い力で押すと外れてしまうことがありますので注意が必要です。

障子の名称

  • 上桟(かみざん):障子の最上部にあり、横に通っている桟
  • 中桟(なかざん):上桟と下桟の間の位置にある桟(中桟がない障子もあります)
  • 下桟(しもざん):障子の最下部にあり、横に通っている桟
  • 框(かまち):両サイドの縦に通っている桟
  • 組子(くみこ):縦横に組み込まれている細い格子のことで、横に入っているものを横組子、縦に入っているものを縦組子と呼びます
  • 腰板(こしいた):障子の下部にはめ込まれている板(腰板がない障子もあります)

障子紙を選ぶときのポイント

いざ障子を張り替えようと思っても、どんな紙を選んだら良いのか分からないという方へ、障子紙を選ぶ際の3つのポイントをお伝えいたします。

破れにくさで選ぶ

こちらを読んでくださっている方の中には、障子紙を指でプスプスと穴を開けたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それくらい障子紙は簡単に破けてしまう為、お子様やペットがいらっしゃるご家庭では、なるべく破れない紙にしたいという方も多いかと思います。
そんな方には「タフトップ」と「ワーロンシート」がおすすめです。

  • タフトップ・・・通常の障子紙の5倍の破裂強度(※)があり、丈夫で長持ち。
    ※障子紙のJIS規格破裂強さの下限値に対して5倍の破裂強さ
  • ワーロンシート・・・塩化ビニール樹脂でコーティングしている為水拭きが可能で汚れに強い。破けたりすることはほぼない。

柄で選ぶ

畳のミカタで一番人気な柄は「無地」ですが、他にも「雲竜」「桜」「つゆ草」の柄があります。(桜とつゆ草は普通紙のみ)

無地や雲竜の柄でしたら、シンプルで組子の美しさが際立ちます。他のインテリアの邪魔もしないので、空間に馴染みやすいです。
桜やつゆ草の柄は空間を華やかにしてくれ、より和の雰囲気が強まります。この2つの柄がお好きな方は普通紙をご検討ください。

金額で選ぶ

普通紙<タフトップ<ワーロンシートの順で高価な障子紙となります。
普通紙はリーズナブルな為、ご家庭で破れてしまった障子をひとまず張り替えたいという方にもおすすめです。
破れにくさと金額の兼ね合いでお決めいただいてもよろしいかと思います。

「破れにくさ」「柄」「金額」の中でご自身にとっての優先順位を決めていただくと、障子紙もお選びいただきやすくなります。
何か疑問点などがございましたら、畳のミカタスタッフがお答えいたしますので、お気軽にお問合せください。

まとめ

今回は障子の名称や、障子や障子紙の種類から選び方をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。沢山のデザインの中からお好きなデザインの障子はありましたか?

ご自宅にある障子のお張替えや、新しい障子をご希望の場合は、一度畳のミカタまでご相談ください!

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