置き畳ってどんな畳?普通の畳との違いについても紹介!

畳と聞いて最初にイメージするのは和室のお部屋全体に敷かれている畳ではないでしょうか。
最近ではフローリングの洋室が増えており和室は減る傾向にあります。
しかし、洋室でもお部屋の一部に畳を敷き畳スペースとしてご使用になる方もいらっしゃいます。
この場合によく使われるのが通常よりも厚みが薄い「置き畳」と呼ばれるものです。
以前に選び方・商品を簡単にご紹介させていただきましたが今回はもう少し詳しく置き畳についてご紹介したいと思います。

置き畳とは?おさらい


(※リノベーション畳グリーン)

お住まいのお部屋に和室をつくるというと、大がかりな工事で大変そうというイメージだと思いますが置き畳であればとても手軽に「畳」を楽しむ事ができます。和室に敷き込む畳は「畳寄せ」という見切りを取り付けた上で畳の寸法を取って製作をします。しかし置き畳は、見切りをつけずにフローリングの上に置くだけなので、非常に簡単に和室風のコーナーが完成します。移動や収納をする事ができるので季節や用途にあわせた使い方が可能です。

置くだけと聞くと心配なのはフローリングの上に置いて滑らないのか?という点だと思いますが畳の裏側にノンスリップシートと呼ばれる滑り止めをつけていますので安心してご使用いただけます
※但し床材との相性によりきちんと機能しない場合もありますのでその場合は別途滑り止めをお客様ご自身でご用意いただく必要がございます。
畳表(ゴザ)についても通常の畳同様天然イ草の畳表と人工表(樹脂製・和紙製の畳表)からお選びいただけます。
人工表(樹脂製や和紙製の畳表)であればカラーも豊富で、水拭きやアルコール消毒などができる商品もありお手入れがしやすいので置き畳にもお勧めです。
人工表については商品・サービス一覧のページも参照ください。

樹脂表

和紙表

過去の置き畳コラムはこちら

置き畳構造と一般的な大きさ・重さ

置き畳も通常の畳と同じように畳床、畳表、ヘリから構成されています。
和室に通常敷かれている畳が通常30~60mmの厚みがあるのに対して、置き畳の一般的な厚みは約15mm。

大きさは900×900(mm)以内の正方形タイプ(半畳物)が主流です。厚みが薄い分重量も軽くなり4kg前後が目安です。
主流は正方形タイプですがもちろん1帖物(900×1800mm以内のサイズ)も製作可能です。希望の利用用途によってどちらか好みの大きさをお選びください。

置き畳のメリット

次に置き畳として使用する上でのメリットをご紹介します。

01. 軽くて小さい

半畳の置き畳の場合は通常の畳よりも軽くて小さい為、持ち上げや取外しが簡単で収納も可能です。
先程も紹介しましたが、1枚4kg程度の為、女性でも移動ができます。

02. クッション性

小さなお子様がいるご家庭ではクッション性があるのでお子様が寝転んでも安心です。特に多いのがハイハイする赤ちゃんのプレイルームとしても使用することです。
またクッション性だけでなくペットにとっては滑り止めにもなり、足腰の負担も軽減してくれるのでペットを飼われている方にもおすすめです。

03. 吸音効果

マンション等生活音に気を遣う環境ではフローリングのお部屋でも置き畳を敷くと音を吸収してくれます。

04. 保温効果

フローリングの上に置き畳を置くことで床からの冷気を防ぎ底冷えするのを防げます。特にイ草の畳表の場合は、イ草の断面がスポンジ状になっておりその中に空気を含みます。空気は熱を伝えにくいので室内の熱を外へ逃がさない=保温効果が高いということが分かっています。また、薄い畳ですので床暖房の上にも敷くことができます。
※その際は床暖房仕様の畳の選択が必要です。

(※リノベーション畳モカベージュ)

置き畳の注意点

先にご紹介した様なメリットのある置き畳ですが反対に注意しなければならない点もあります。
次は置き畳の注意点をご紹介します。

01. 掃除方法に気を付ける

畳は目に沿って箒で掃くのが基本のお掃除方法ですが、あまり強い力で掃除をすると畳を傷つけてしまいます
例えばロボット掃除機でお掃除をしたい時、20mm程度の段差は乗り越えることができるようですが、ぶつかった時に畳が傷んでしまう可能性はあります。対応機種であれば畳の縁には近付かない様バーチャルウォールを設置するのがお勧めです。


(※リノベーション畳アイボリー)

02. 引きずらない

置き畳は軽く小さい為持ち上げやすいのですが、移動する際に引きずってしまうと床を傷付けてしまう恐れがあります。必ず引きずらずに持ち上げて移動をしてください。

03. 通常の畳同様、定期的なお手入れを

湿気が多い場所に畳を置いてしまうとカビやダニが発生しやすくなります。天然イ草の畳の場合吸水性があるので特に注意が必要です。同じ場所に敷きっ放しにせず定期的な移動や、畳を上げて換気をする様にしましょう。

置き畳のお勧め紹介

置き畳の特徴やメリットについてご紹介してきましたが、最後に置き畳のお勧め商品をご紹介させていただきます。

今回は冒頭にあった様に置き畳でよくみかけるへり無の正方形タイプのもので天然イ草、樹脂表、和紙表の中からそれぞれご紹介します。

天然イ草をご希望の場合は「目積表」がおすすめ

天然イ草の場合は通常よりも畳の目が細かい目積表が一般的です。
イ草の匂いが好き!という方、イ草の匂いでリラックスできる休憩スペースを作りたいなら天然イ草の目積表がお勧めです。

※ヘリ無し畳はゴザ(表)を畳下まで巻き込むように折って施工します。
ゴザ(表)を折る際に薬品とスチームを使用する為、畳の端が黄色く変色することありますので、変色が気になる方は人工畳をご検討ください。

カラーが豊富で一番人気のリノベーション畳

人工表で一番ご注文が多いのが価格帯も安価なリノベーション畳です。スタンダードなカラーで12色ご用意がありますのでカラーバリエーションを楽しみたい!でも、価格を安く抑えたいという方に最もおすすめです。
見た目も華やかでクッション性もあるので、ぜひ、お子様向けのスペースにいかがでしょうか?

※写真左はリノベーション畳のリーフグリーン、右はリノベーション畳のイエローです。

日当たりが良いお部屋におすすめ!和紙表「清流目積」

和紙表ご希望の方は清流の目積(清流で目の細かい表)がお勧めです。こちらもカラーが15色ありますが、希望色によって価格が異なりますので都度お問い合わせください。天然イ草ではなく和紙製なので、日焼けがしにくく日当たりの好いお部屋にも適しています。また傷つきにくい畳表で撥水性もあるのでペットを飼育されている方にもお勧めです。

※写真左が「清流 銀白色」、右が「清流 黄金色」です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
置き畳はさまざまな場面・場所で、異なった使い方ができるので生活に簡単に畳が取り入れられるのが魅力です。
以前のコラムでご紹介いている用途(お子様の勉強スペースや来客用の即席スペース、ヨガやストレッチをしたい方向け)や今回ご紹介した以外にもまだ違った使い方も沢山あるはずなのでぜひ「こういう使い方がしてみたい」というイメージを膨らませていただければと思います。

関連コラム

最近の記事

  1. 登録されている記事はございません。

カテゴリー

  • カテゴリーなし
月を選択してください