畳の交換のタイミングはいつが正解?畳のメンテナンスの時期や方法について紹介!

畳のある部屋にお住まいの方でも、畳のメンテナンスのタイミングは、なかなかわからないものですよね。
メンテナンスといっても、畳を丸ごと新しいものに変えるだけではないのをご存じですか?使用年数や、劣化の状態によって、メンテナンスの方法は異なります。

今回は、和室にお住まいの方、畳のある暮らしを考えている方に向けて、メンテナンスの種類や交換時期の目安、気になるお値段などをご紹介します。

畳のメンテナンスの時期

畳は素材や使用している環境によって傷み具合も変わるため、いつ、どのタイミングでメンテナンスをするべきか判断するのは難しいもの。
昔は年末に畳を綺麗にし、すっきりとした状態で新年を迎えるなど、大きな行事の度、1年毎に畳のメンテナンスを行う家庭も少なくはありませんでした。

そもそも、畳はきちんとお手入れをして大切に扱うことで非常に長持ちすることから、寿命が無いとも言われています。
しかし自然素材で作られた昔ながらの畳は、表面が緑色から黄金色に退色したり、ささくれてきたりと少しずつ経年変化します。

そこで、畳の使用年数や劣化の状態を見て最的なメンテナンスを行うことで、畳を長持ちさせることができます。
目安として、新品の状態から3~5年で畳表面のゴザを張替える「表替え」を行い10~20年で畳を丸ごと「新調」することで畳の効果を最大限に生かし、快適にお使いいただくことができます。
ただし、時期はあくまでも目安であり、お手入れの仕方や普段の使い方によってより長持ちする場合もあります。

畳の構造

そもそも畳は大きく分けて、「畳表」、「畳床」、「縁」の3つのパーツに分かれており、状態に応じてメンテナンスをするパーツが異なります。

畳表

畳表は、主にイ草と呼ばれる植物を綿糸や麻糸で織ったもので、機能性の高い樹脂製の畳表や和紙製の畳表なども普及しています。
使っていくうちに緑色から黄金色に退色したり、ささくれが目立ってきたりするので、この時点では表替えを行います。

畳床

畳床は表面からは見えない、畳の芯の部分のこと。畳床は交換せず、そのまま使いまわすのが一般的です。
藁を何層にも重ね合わせた昔ながらの藁床や、より軽く、ダニが発生しづらい化学床なども登場しています。畳を踏んだ時に沈むような感覚があれば、畳床まで傷んでいる可能性が高いため、畳丸ごと新調するのがおすすめです。

縁は畳の長手側に付けられた布で、模様や色など様々なデザインのものがあります。畳表のメンテナンスの際に一緒に新しいものに交換します。

畳のメンテナンスの種類

畳のメンテナンスは「裏返し」、「表替え」、「新調」の3つの方法があります。
「裏返し」とは畳表だけを裏返して使う方法です。今お使いの畳表を裏返すだけなので手軽ですが、ほとんどの場合裏側も傷んでいる場合が多く、価格も畳表を新しいものに取り換える「表替え」とあまり変わらないため、「裏返し」を選ぶ方は非常に少ないです。

そこで、今回は「表替え」と「新調」について、メンテナンスの方法や、費用、日数などを詳しくご紹介したいと思います。

表替え

古くなった畳表を新しい物に取り換える方法です。畳の芯の部分に当たる畳床は変えずに再利用します。
ご自宅の畳を引き上げてから工場で表替えを行い、当社の場合、お納めまで3日程度かかります。
表面は新しくなるため、新品同様の状態になります。この時、同時に縁も新しいものに交換します。

価格:¥4,900/1畳
施工日数:約3日

表替えの目安

  • 畳を新しくしてから3~5年経っている
  • 畳表が擦り切れている
  • シミができてしまった
  • たばこの焦げなどで傷ができた
  • 表面のささくれが気になった時
  • 織り糸が見えてしまうほど、織目の隙間が目立つ
  • 他の畳と比べて色が違って見える

※使用年数が短い場合でも、畳床の状態によっては新調をお勧めする場合がございます。

表替えする場合の流れ

01. お問い合わせ
まずは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。ご注文内容や、施工日程のお打ち合わせをいたします。この時、畳表や縁の種類をお選びいただきます
必要に応じてお見積りの作成もいたします。

02. 引き上げ
担当スタッフ1名がご自宅の畳を引き上げに伺います。お部屋の家具は事前にご移動をお願いしておりますが、万が一難しい場合はご相談ください。
※表替えの際は一時的にお部屋に畳が無い状態になります。

03. はがし
工場にて、畳表と縁をはがします。この時、畳床の状態の確認も行い、凸凹があれば調整します。

04. 畳表・縁の縫い付け
新品の畳表に張り替えていきます。畳表の余分な部分を切り落とし、縁を縫い付けていきます。

05. 納品
綺麗になった畳をご自宅にお納めします。畳やお部屋を傷つけないよう丁寧に敷きこみ作業を行います。

新調

新調は、畳を丸ごと新しくする方法です。畳表だけでなく、畳床まで傷んでいる場合は、新調するのがおすすめです。歩いた時に沈むような感覚があれば、畳床が劣化しているサインです。
新調する場合、事前にお部屋の採寸をする必要があります。お部屋の採寸を行い、製作からお納めまで6日程度かかります。

価格:¥9,100/1畳
施工日数:約6日

新調の目安

  • 畳を新しくしてから10~20年経っている
  • 畳を踏んだ時に沈んだり、柔らかくなったと感じる (家の構造自体に問題がある場合もございます)
  • 畳同士に隙間ができている
  • 畳からカビの臭いなどの異臭がする
  • カビが発生してしまった

新調する場合の流れ

01. お問い合わせ
まずは、お問い合わせください。ご注文内容や、施工日程のお打ち合わせをいたします。この時、畳表・畳床・縁の種類をお選びいただきます

02. お部屋の採寸
担当スタッフがご自宅にお伺いし、レーザーを使ってお部屋の寸法を測ります。お部屋の家具は事前にご移動をお願いしておりますが、万が一難しい場合はご相談ください。

03. 製作
お部屋のサイズ合わせて畳床を裁断し、畳表を縫い付けます。最後に縁を取り付けて、畳が完成します。
お部屋の欠き込み部分に合わせたカットや、斜めにカットされた畳の製作も可能です。

04. 納品
お納めの際に、古い畳と新調した畳を入れ替えます。畳やお部屋を傷つけないよう丁寧に敷きこみ作業を行います。
古い畳がご不要な場合は、¥2,900/1畳で処分させていただきます。

畳を長持ちさせる方法

畳の特性を知り、日頃からこまめにお手入れをすることで、畳は長く使うことができます。きちんとお手入れをして大切に扱われた上質な畳は50年以上もつとも言われています。

長持ちさせるためのお手入れの方法は複数あります。例えば、こまめな換気をすることで、カビの発生を防ぐことができます。畳は、吸湿性に優れている分、カビが生えやすいため、定期的に風を通すことで、カビが増殖しにくい環境をつくります。
また、お掃除をする際は、畳の目に沿って雑巾や掃除機をかけることで、傷がつきにくく、畳が長持ちします。

他にも、液体をこぼしてしまった場合の対処法や、お掃除の方法など、畳のお手入れ方法について詳しく紹介しているコンテンツもありますので、ぜひご覧ください!

まとめ

畳特有の懐かしい香りや、程よいクッション性は、フローリングにはない、畳独自の魅力。
昔ながらの畳は自然素材でできているため、定期的なメンテナンスが必要です。日常的なお手入れだけでなく、使用年数や畳の状態に応じて適切なメンテナンスを行うことで、畳のある暮らしが快適なものになります

ご自宅の畳が傷んでいる、または畳を入れてから何年も経過している場合は、畳のメンテナンスをおすすめしています。
メンテナンスの際には、昔ながらの伝統的な畳だけでなく、小さいお子さまやペットがいるご家庭でも、お掃除しやすい畳や、抗菌加工を施した畳などがございます。
「畳のミカタ.com」では、お客さまの暮らしに合わせたものを、畳のプロがご提案させていただきます。

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