職人インタビュー Vol.001「畳1枚からでもぜひ!どんなことでも畳のプロにご相談ください。」——畳職人・佐藤さん

畳のミカタ.comに関わるスタッフや職人の方へ、お仕事インタビューをする「職人インタビュー」。
第1回は畳職人の佐藤さんへインタビューを行いました!
畳の張り替えの作業についてや、お仕事に対してのこだわり、畳のミカタ.comの魅力について語っていただきました!

——仕事内容について教えてください。

私の仕事は主に畳の張替えです。
畳は、床(ワラ、インシュレーションファイバーボード、ポリスチレンフォームなど)と呼ばれる心材の表面に、い草などで編まれた「畳表(ゴザ)」を巻きつけ、床と畳表を縫いつける「ヘリ(縁)」からできています。この3種類の材料を機械と一部手作業で縫い合わせるのが、張替えです。

作業の流れを紹介します。

  1. 畳の大きさをはかります。(寸法どり)
  2. お客さまからお預かりした畳の古い畳表(ゴザ)剝がします。
  3. 家具のへこみなどの補修を行います。
  4. かまち縫い機で新しい畳表(ゴザ)を縫い込みます。
  5. かまちの縫い込みが終わったら今度は縁を両平刺しという機械で縁紙と縁を縫い込みます。
  6. 次に縁引き作業を行います。ここは機械ではできない作業なので昔ながらの方法で先ほど縫い付けたヘリ紙とヘリを織り込みます。縁引きは縁の形を整える大事な作業になります。
  7. 両返縫い機で縁と床の部分を縫い合わせます。
  8. 検品作業。畳表や床に異常がないかなど細かく見ていきます。
  9. 完成

このような流れで畳の張替えを行い、お客さまのもとへお届けします。

——お客さまからはどのような依頼が多いですか?

畳の入れ替え(新規作成)や張替えなどがございますが、張替えのご依頼が多いですね。
張替えは天然畳表と樹脂製畳表の張替えを主に行っております。

天然畳表とは、い草が主な原料で、経糸(畳表を織る際に使用する糸)に綿糸や麻糸を使って織機で織られた畳表(ゴザ)のことです。
樹脂畳とは、天然のイ草からできている畳表と異なり、ペットボトルのキャップに使われている素材でできている畳のことです。

その他に和紙製の畳もありますが、この2種類の張替え依頼を主にいただくことが多いですね。

——仕事で大切にしていることやこだわりを教えてください。

こだわりは4つあります。
1つは、畳のへたり具合によってずれがないようにきれいに縁をつけることです。

2つ目は、へこみの修正です。畳の上に家具などの重たいものを置いておくと畳の芯材がへこんでしまいます。そのへこみを修正するために芯材の上にゴザや紙などを追加します。微調整がなかなか難しいですが畳屋の腕の見せ所です。

3つ目は、畳の大きさの調整です。部屋の作りや広さはいつも同じというわけではないので畳屋はその部屋にぴったり合うように畳の大きさを調整します。置く場所が違うと畳の隙間のないように作ることが大切になってきます。

4つめは、ゴザの目を綺麗にすることです。上前側(部屋の中央側の緑部分)と縁の端のゴザの目を合わせることにより、ゴザの目がきれいに綺麗に並びます。

——やりがいや達成感が生まれるのはどのような時ですか?

畳のコーナーカットがうまくできた時や縁が同一の幅できれいに決まったときにやりがいを感じます。お客さまの和室にきれいに収まったところを見ると「畳屋になってよかったなあ」と思いますね。

後は単純に1日たくさんの(120枚前後)の張替えを行った時です。張替え終わったときかなりの達成感があります(笑)

※コーナーカット・・・建物の事情などで畳の下前側にコーナーを作る場合がある。そのコーナーに沿ってゴザをカットする作業のこと。

——畳のミカタ.comのサービスや商品の魅力を教えてください。

ヘリやゴザのデザインが豊富なことが魅力だと思います。
リノベーション畳という樹脂製の畳だと、アイボリーやグレー、ヴァイオレットといったさまざまな色の畳を取り扱っています。デザイン性が抜群なのでおしゃれな部屋を創造できます。

縁によって部屋の印象も変わってくるので豊富なデザインの中から選べるのでとても魅力的です。

——佐藤さんのおすすめの商品を教えてください

私は、やはり昔ながらの天然畳の中でも、目積というタイプの畳が好きですね。
畳は糸の間隔によって見た目が変わってきます。引目は、経糸(たていと)と経糸の間隔が約1.4mmに対し、目積は0.7mmと一目の間隔が細かくなっています。
一目の間隔が細かくなっている畳は見た目がとても美しくて好きです。

また、天然畳は高い断熱性と保温性を持ち、湿度の調整もしてくれるので、日本の気候にぴったりです。 また、ゴザに使われているイグサの香りはリラックス効果があることがわかっています。
床(芯材)が断熱材の役割もしますので、冬の寒さも和らいでとても良いのでお勧めです。

——最後にお客さまへメッセージをお願いします。

畳のミカタ.comでは、1枚からでも喜んで対応いたします!
お客さまの要望に沿って対応させていただきますので、どんなことでも畳のプロにご相談ください。
お客さまに満足していただけるように1枚1枚丁寧に製作していますので、品質にこだわりたいのならぜひ私共にお任せください!

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