前回の畳の比較に続き、今回は障子についてカーテンと比較をしていきたいと思います!
「障子ってそんなに種類多くないんじゃないの?」と以前の私は思っていました。しかし、障子の種類は予想以上にありまして、障子の形は6種類、障子紙の種類も多数あります。障子についてあまり知らないよ、という方は詳しくまとめたコラムがありますのでぜひこちらをご覧ください。
障子のあかるさ・まぶしさ・暖かさをカーテンやレースと比較!
それでは早速ですが、障子についてカーテンやレースカーテンと比較しながら、明るさ・まぶしさ・暖かさについて見ていきたいと思います。
本当は紫外線のカット率も計測したかったのですが、予算の関係上、高精度の測定器が買えず今回は叶いませんでした・・・
その代わりといってはなんですが、それぞれの温度を測ってみました!
1月某日の晴れの日、障子・カーテン・レースカーテンを同じ部屋の窓に取付け、そのすぐ側に温度計を置いて、1時間ごとの温度を測定しました。以下の表が測定結果になります。
天気:晴れ | 最高気温:13.9℃ | 最低気温:5.7℃ | |||
2024年1月某日 | 11:00 | 12:00 | 13:00 | 14:00 | 15:00 |
障子 | 23.9℃ | 27.8℃ | 30.3℃ | 28.7℃ | 27.5℃ |
カーテン | 23℃ | 26.2℃ | 29℃ | 28.2℃ | 27.6℃ |
レースカーテン | 23℃ | 25℃ | 28℃ | 27℃ | 26℃ |
室温を加味した測定結果になってしまっておりますが、それぞれに少しずつ違いが見られました。気温が高くなればなるほど、あたたかくなりますが、一番影響を受けるのは「障子」ということが今回わかりました。
実際に使用した時の感覚の違い
明るさ・まぶしさ
障子
太陽の光をよく通すので、かなり明るくなりますが、まぶしいと感じるほどではなく、柔らかい光を満遍なく部屋に届けてくれます。真っ白な紙を太陽に当ててみていただくとわかりやすいかもしれませんが、とても明るく感じると思います。日中であれば、電気をつけずに部屋で過ごすことができるので、電気代の削減にもなりますね!
また、外の様子を気にすることなく、程よく日差しを遮ることができるのも障子の良いところです。UVカット仕様の障子紙を選んでいただければ、紫外線も気にせずに過ごすことができるのでおススメです。
カーテン
皆さまもよくご存知の通り、日中でも日光を遮ってくれるので部屋が暗くなります。カーテンにもいろいろ種類があり、完全遮光カーテンを選べば、外の明るさを完全に遮断することができます。時間を気にせず寝ていたい方にはピッタリかもしれません。
レースカーテン
直射日光を完全に遮ってくれるわけではないので、ところどころまぶしく感じます。レースカーテンの種類にもよりますが、透けて見えるくらいには薄いこともあるので、外の様子が気になってしまったり、外から中の様子が見えてしまったりすることもあります。
暖かさ
障子
障子は窓との空間を仕切っているため、カーテンと比べて断熱効果が高いです。測定結果の表の通り、ほどよく熱を通してくれるので、冬でも比較的あたたかい状態を保つことができます。冬のお昼時だと、ぽかぽかして眠くなってしまうこともあるくらいに、外気温とはかなりの差を感じました。
一方で、風通しは良くないので、窓を開ける際には障子を少し開ける必要があります。
カーテン
上の表を見ていただいてもわかるように、カーテンより障子の方が断熱効果が高いことがわかります。また、冬はカーテンの下の隙間から冷気が入ってくることもあるので、カーテンの側にいると寒さを感じやすいことがあるかもしれません。隙間を少なくするために、長めのカーテンを利用することをオススメします。
レースカーテン
窓を開けた場合、通常のカーテンを含めて風通しはいいので、夏は涼しく過ごすことができますが、障子に比べて外気に近い気温になるため、暑さや寒さを感じやすく、冬は冷気をしっかりと感じてしまいます。
まとめ
障子とカーテンの感じ方の違いについて、いかがでしたでしょうか。障子の効果が今回のコラムで、少しでもわかってもらえたかなと思います。予算の関係上、あまり正確な測定結果を出すことはできませんでしたが、また機会があればもっと高度な測定器を使って、今度は紫外線まで測定できたらいいなと思います。