はじめに
乳幼児の子育てに、和室や畳が最適だということはご存知でしょうか?
畳はその柔らかさから怪我や足音による騒音を防いだり、優れた吸放湿性によって汗をかいた赤ちゃんの肌を守り、快適な空間をつくることができます。
今回は畳の特徴やメリットを踏まえて、子育てで和室や畳を活用する方法についてご紹介します。
和室で子育てをされている方も、部分的なスペースで畳を敷きたいと考えている方もぜひご覧ください。
和室や畳の上で子育てをするメリット
近年では和室や畳を使用すること自体が減っており、フローリングの部屋が一般的になっています。
しかし、昔から日本で使用されてきた畳には、子育てにぴったりな特徴が多くあります。
- クッション性がある
- 吸音性がある
- 湿気の調整機能がある
- イ草の香りでリラックス効果がある
このような畳の特徴から、畳は子育てに使用することで多くのメリットがあります。
1.けがをしにくい
赤ちゃんがハイハイしたり、転んだりしても、クッション性の高い畳の上ならフローリングの上よりも安心して赤ちゃんと遊べます。特に立ちはじめの時期は、歩くこともままならないため、おしりを付いて倒れたりしてもそれほど気を遣わず見守っていられます。
また、畳のクッション性をいかして座ったり添い寝をしたりする時に、 体の負担を和らげてくれるので育児がしやすいという利点があります。
ベッドで寝かせる場合には赤ちゃんが転落する恐れがありますが、和室や置き畳の上で寝かせれば、赤ちゃんが寝返りを打っても安心です。
2.足音による近隣への影響を軽減
乳幼児を育てていると、歩いたり、足をばたつかせたり、おもちゃを落としたりする生活音が周囲の階に響いていないか心配になることが多いのではないでしょうか?
畳はフローリング等と比べると柔らかい素材の為、音や振動を吸収してくれる効果があります。イ草の繊維や畳床の中に含まれている空気に音が吸収されることにより静かに感じられるのです。
尚、近年の新築住宅では15~20mmの薄い畳が使用されていることも多いですが、薄い畳よりも厚い畳の方が防音効果は高まります。
3.運動機能の発達を促す
赤ちゃんがずりばいやハイハイをする際に、フローリングだと冷たい、固い、滑ってしまうといった問題があります。しかし畳であれば、夏は涼しく冬は暖かい、クッション性や適度な摩擦感があるので赤ちゃんの動きをサポートすることができます。
また、赤ちゃんが立ち上がるときも畳特有の凸凹により踏ん張りが利きやすく、足腰の筋肉の発達を促します。畳は、ずりばいやハイハイ、歩く練習にもってこいの床材なのです。
4.快適性の向上
イ草の畳には湿気の調整機能があります。夏場の湿度が高い季節には湿気を吸収し、冬場の乾燥している季節には湿気を放出することで、部屋の湿度を快適なレベルに保ちます。
またイ草の香りには、森林浴と同じ効果を出すフィトンチッドや、バニラの香り成分であるバニリンなどの成分が含まれています。これらの成分には、ストレス緩和やリラックス効果、集中力を高める効果があり、気持ちを落ち着かせてくれるため、赤ちゃんがゆっくり過ごせる環境作りができます。
5.安心しておむつ替えができる
狭小住宅が増えている昨今、赤ちゃんのおむつ替えをテーブルの上で行っている家庭があると聞きます。その理由として、フローリングの上に赤ちゃんを直置きしておむつを替えることに抵抗があることが挙げられます。
しかし、おむつ交換台も含め床から高い場所でのおむつ替えは落下の危険性があるので十分に注意する必要があります。
畳の上でのおむつ替えであれば落下の危険性もなくなる上に、クッション性などの観点からも、フローリングに比べて赤ちゃんを直置きしても安心ですね。
和室や畳を育児に活用する方法
畳の上でお昼寝をさせる
赤ちゃんは小さい体ながら大人の2~3倍も汗をかくので、畳の機能で湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出してくれる畳はお昼寝にぴったりです。さらさらとした触り心地の畳は、快適で過ごしやすい環境を作ります。
また、畳は断熱性が高く床からの冷気が室内に広がることも防いでくれるため、フローリングの部屋と、畳のある部屋では室内温度も変わってくるでしょう。
和室を子ども部屋やプレイルームとして使用する
子供が成長してくると、足音やおもちゃの音などが気になってくる方も多いのではないでしょうか?
先述の通り、畳には吸音機能が備わっており、音が伝わりにくいため近隣に迷惑をかけることも少ないでしょう。
また畳の香りには集中力を高めてくれる効果もあり、畳の上では学習効果が高まり疲れにくいという研究成果もあります。
お子様の成長に合わせて和室を勉強部屋にするのも良いかもしれませんね。
小上がり・置き畳をキッズスペースとして活用
お座りしたてや歩き始めの時の赤ちゃんは、転倒のリスクが高くフローリングの上で遊ばせるのは危険です。
置き畳の上であれば、クッション性のある畳が衝撃を受け止めてくれます。
小上がりであれば段差に腰をかけることで、小さなお子さんと目線を合わせることも楽になるでしょう。
和室のないご家庭で畳の部屋を用意するためには、今の家をリフォームする、増築するなどさまざまな方法がありますが、部屋の間取りや敷地の問題もありますし、なによりお金がかかってきます。
置き畳や組み立て式の小上がりであれば、今の家のフローリング上にそのまま畳を置くことができるだけでなく、低価格で畳の空間を作れます。
畳の種類もイ草を使用した天然表、樹脂表、和紙表と欲しい機能に合わせて様々あることも嬉しいポイントです。
おしゃれなリノベーション畳でお手入れらくらく
畳を取り入れたいけれど今の内装に合わないといった方や、普通の畳だとお手入れが大変といった方は、樹脂製の畳を取り入れることがおすすめです。
樹脂製の畳は水拭きでお手入れができるので、赤ちゃんが飲み物をこぼしたり、食べ物をこぼしたりしても畳に染みこみにくくかんたんにふき取ることができます。
天然イ草・和紙製のものと比較しても長持ちする特徴もあるため、お子さんが大きくなってもそのまま使用できます。
また、カラーバリエーションも豊富なため、お部屋にあったお色を選ぶことができるのも魅力です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は畳の特徴やメリットを踏まえて、子育てで和室や畳を活用する方法についてご紹介しました。
畳はそのクッション性や吸湿性、断熱性などにより、安心して子育てができる環境をつくります。
夏も冬も快適な和室で、ぜひ赤ちゃんと過ごしてみてください。
今の畳が汚れてきたから新しくしたい、フローリングの部屋しかないので小上がりや置き畳を使いたいなど、お気軽にお問合せください。