はじめに
住宅には、様々な用途を持った建具が使われています。
例えば、住宅の内と外を隔てる為の玄関ドアや窓、網戸等は、「外部建具」と呼ばれます。
対して、住宅室内の部屋と部屋の間、もしくは収納と部屋を仕切る目的で用いられるのが「内部建具」です。
今回は、建具の役割と交換検討の際のポイントをご紹介いたします。
建具の役割
まずは、外部建具と内部建具それぞれの役割をご紹介いたします。
外部建具
- 防犯・安全性
玄関ドアや窓等の外部建具は、施錠機能を備え、防犯の為の役割を担っています。 - 断熱性・通風
冬は外の冷たい外気を外部建具によって遮り、夏は網戸を開けて外気を取り入れることで、冬は暖かく夏は涼しく室内の環境を保つことができます。 - 採光
窓やガラス入の建具を通して自然光を取り入れることができます。
他にも、必要に応じて窓を開閉することで、
・屋外の音が聞こえる(室内の音を漏らさない)
・景色が見える様にする(外から室内が見えない様にする)
といった役割もあります。
内部建具
- 部屋と部屋を区切る
リビング、浴室、トイレ、寝室等のお部屋の用途毎に空間を分ける役割があります。 - プライバシー保護
浴室、トイレや個室を共用の空間から見えない様にすることでプライバシーを守ることができます。 - 冷暖房効果の向上
ドアを閉めて空間を区切った状態にしておくことで、冷暖房の効果を高め、特定の部屋を暖かく(涼しく)することができます。 - 部屋と収納を区切る
生活空間と収納スペースを分けて収納内部が見えない様にします。
普段あまり意識していませんが、私たちが快適に日常生活を送るには建具が必要不可欠です。
続いて、建具を選ぶ際に注意したいポイントをご紹介します。
ここでは畳のミカタ.comでも取り扱っている内部建具を選ぶ際のポイントに絞ってご案内いたします。
建具交換時に注意したいこと
【建物や構造に合わせた建具を選ぶ】
「開き戸」なのか「引き戸」なのか、開き戸であれば「内開き」「外開き」、また左右どちらに開く様に設置をするのか等検討する必要があります。また建具本体のサイズも建物の構造や床の仕様に合わせて調節が必要な場合がある為、実際の使い勝手もイメージしながら建物や構造に合った建具を選びましょう。
【素材やデザインの特性を踏まえた建具選び】
建具には木材、アルミ等様々な素材がありますが、素材によって重量や選べるデザインも異なります。建具が重くて動かしづらい、採光部を大きくした為に光が漏れて眩しい等日常生活を送る上で不便を感じない為にも、素材やデザインの特性を踏まえて選ぶことが大切です。お部屋に統一感を出したい場合は周囲の家具・床・壁の色や質感に合わせて素材や色、デザインを選ぶことをお勧めします。
【余裕を持ったリフォーム期間】
建具の工事は専門業者の施工が必要な場合が多い為、短い期間での工事は難しい場合があります。建具を取り付ける場所によっては壁の穴開けや壁紙の張替えが必要になり、予想よりも工事期間が長くかかってしまう可能性もあります。余裕をもった期間で建具工事を検討しておくことが大事です。
建具交換時期の目安
続いて、建具交換を検討される時に「何を基準にしていいか分からない」という方に向けて、交換時期の目安をご案内いたします。ぜひ、参考になさってください。
- 塗装の剥がれ、傷など経年による劣化を感じる。
- 建具に穴が開いてしまった。
- 建付が悪く、開閉がしにくい場合や開閉時に音が鳴る場合。
- 建具を室内の雰囲気やインテリアに合わせたい、建具を交換することでお部屋の印象を変えたい時。
(例:ジャパンディスタイルのインテリアに建具の色を合わせる等)
※ジャパンディスタイル(Japandi Style)=和風(Japanese)と北欧風(Scandinavian)スタイルを融合させたインテリアスタイル。 - バリアフリーのリフォームや和室から洋室へのリフォーム等リフォーム工事を行う場合。
- 子供の成長など、生活環境の変化に伴い取り入れたい機能にも変化があった時。
※注意事項※
弊社の建具は室内用の為、防犯対策や防水加工はされておりません。
また、面材張替対応は出来かねますので新規建具製作でご提案させていただきます。
迷ったらまずは専門業者に相談を
建具が日常生活を送る上で非常に重要な役割を果たしていることがお分かりいただけたかと思います。塗装の剥がれや開閉がしづらい等劣化を感じる症状がある場合には専門業者へ相談をしてみるのはいかがでしょうか。
畳のミカタ.comでも建具を取り扱っておりますのでお電話、HPにてお問合せくださいませ。
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