畳の構造をより詳しく知ろう!第3弾「畳縁とは?種類や選び方について紹介!」

今回は、畳の構造をより詳しく知ろう・第3弾です!「畳縁(たたみべり)」についてご紹介させていただこうと思います。
畳縁をまじまじと見る機会はあまりないかと思いますが、この記事を読んで「家の畳を見てみよう!」と少しでも気になっていただけると何よりでございます。

それでは、畳縁の役割やちょっとした豆知識、素材や柄の種類、選び方のポイントについてご紹介させていただきますので、ぜひともご一読ください。

畳の構造をより詳しく知ろう!第1弾
「畳表とは?種類や特徴について紹介」

畳の構造をより詳しく知ろう!第2弾
「畳床は何からできているの?種類と特徴を解説」

畳縁とは?

畳縁とは、畳のへりに付けられている布のことで、畳の角を補強したり、畳の間にできる隙間をしめたりする役割を担っています。無地のものから色柄の入ったものまでたくさんの種類があり、部屋の雰囲気に合わせて好みのものを選ぶことができます。

「畳の縁を踏んではいけない」と聞いたことがある方がいるかもしれませんが、この言い伝えには諸説あります。
昔、畳縁に家紋を入れる紋縁が広く用いられていたため、「畳の縁を踏む」という行為が失礼に当たるとされていました。また武家の時代ならではですが、「暗殺者の攻撃から身を守るため」という説もあります。暗殺者が床下に忍び込み、畳と畳のわずかな隙間から刃物や槍を刺しこまれて暗殺されてしまうことがあったそうです。
現代ではあまり想像しづらいことですが、武家の時代から長く畳が使われていることを考えると、改めて歴史の長さが感じられますね

畳縁の種類

素材

昔ながらのものでは、綿糸の無地を使用した畳縁が座敷や客間等によく使用されており、最近ではナイロン地の比較的カラフルで柄のあるものがよく使用されています。
綿100%の無地は高価なものが多く、部屋が落ち着いた印象になりますが、日焼けにより変色しやすいという短所があります。それに比べてナイロン地のものは、変色しにくく丈夫なものが多いですが、タバコの火などの熱に弱いという短所があります。

畳縁の柄は様々で、主に以下のようなものがあります。

畳縁の選び方

以上のように、種類が豊富なので自由に好みの畳縁を選ぶことができますが・・・
もし迷ってしまった時のために、選び方のポイントをご紹介します!

まず迷うのが「色」かと思いますが、一言で言うならば、部屋の壁紙や襖の色に合わせるとより一体感をだすことができます
濃い色であれば、引き締まった印象になり、畳表を綺麗に見せることができますし、淡い色であれば、部屋全体が優しい印象になり、洋間との相性も良くなります。
また、畳表の色によっても印象が変わってくるので、実際に照らし合わせながら選んでみるのがいいかもしれません

「柄」ありにするか、「無地」にするかも、迷ってしまうポイントですよね。さきほどご紹介したようにさまざまな柄がありますが、個人的におすすめしたいのが「無地」です。
「無地」といっても、よく見ると糸が2〜3色使用されていて、色のコントラストが畳をとても綺麗に見せてくれるはずです

余談になりますが・・・畳といえば、畳縁のあるものを多くの方が想像するかもしれませんが、どんな部屋にも合わせやすいように「縁ナシ畳」と呼ばれる正方形が主流の縁のない畳もあります。
カラーバリエーションも多く、個性的な色のものもあるので、それぞれのインテリアに合わせて自由に選んでいただくことができます。また機会があれば「縁ナシ畳」についても、ご紹介させていただこうと思います。

まとめ

家にある畳は、どんな縁が使われていましたか。この機会に一度見てみてはいかがでしょうか。

畳縁をよく見てみると色づかいやデザインが細かくてなかなか見応えがあります。今回、和の要素が強めの柄を紹介しましたが、他にもポップなものからキャラクターが描かれたものまでたくさんの種類があるので、気になった方はぜひ調べてみてください!

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