畳が日焼けする原因とは?劣化を防ぐ対処法を紹介!

あなたにとって畳の色のイメージは青々とした緑色ですか。それとも落ち着いた黄金色でしょうか。

畳は、張り替えたばかりは青々としていて爽やかな色ですが、月日が経つごとに退色していくものです。
それでも、「できるだけ緑色を保ちたい!」という方も多いのではないでしょうか。

今回は日焼けの原因から対処法・予防法までをお伝えしていきます。
ご自宅の畳にはどんな方法が合うのか、ぜひご検討してみてください。

畳が日焼けする原因

畳が日焼けする原因は、日光の紫外線によるものです。
畳は一般的にイ草という植物で作られており、イ草に含まれるクロロフィルという色素が、日光(紫外線)による化学反応でフェオフィチンに変質します。そのフェオフィチンがまさに黄褐色をしている為、畳が色褪せて見えるのです。

また、日光だけではなく、部屋の照明でも畳は日焼けをします

畳が日焼けしてしまったときの対処法

【畳を張り替える】

畳は紫外線による日焼けだけではなく、日々の生活の中で汚れがついたり、毛羽立ったりと使用期間が長ければ長いほど消耗していきます。
その為、畳の退色・変色が気になるようであれば、思い切って張り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

張り替えには新調・表替え・裏返しの3種類があり、ご自宅の畳の使用年数状態でお選びいただくことをお勧めします。

新調

畳の新調とは、畳を丸ごと全部交換する方法です。畳の芯である畳床も一緒に交換する為、家具による凹みや踏み心地も改善されます。

また、湿気により畳床がカビてしまっている場合にも有効な手段です。(ただし畳の下の床もカビてしまっている場合は、畳を新調してもまたカビが発生してしまう可能性がございます)
使用方法にもよりますが、新品の状態から5~10年を目安に新調していただくのがおすすめです。

また、新調の場合はご納品の際に現状の畳と入れ替える為、お部屋から畳がなくなる期間がございません。ご納品前後もいつも通りの生活をお過ごしいただけるのもの魅力の1つです。
※部屋に家具がある場合は、事前に家具の移動をお願いしています。大きくてご移動が難しい場合には事前にご相談ください。

表替え

畳の表替えとは、表面の畳表のみを交換する方法です。表替えをすることでまた緑色の畳に戻すことができますし、ご料金は新調よりもお安くなります。
またその際には縁の交換も行うので、今までとは違う縁をお選びいただくと、お部屋の雰囲気がまた違ったものになるかもしれません。
使用状況にもよりますが、新品の状態から2~5年を目安に表替えしていただくのがおすすめです。

表替えの場合は畳をお預かりしてからご納品まで最短で3日※いただきます。
その為、畳がない期間があることをご了承の上、ご注文くださいませ。

※土日祝日などの営業時間外を除く
※月曜日にお預かりした場合は水曜日が最短のご納品日、金曜日にお預かりした場合は翌週火曜日が最短のご納品日となります。

裏返し

畳は紫外線で退色するとお伝えしましたが、日光に当たらない反対面は退色が進んでいないこともあります。そのため、畳表だけを裏返しにすることで緑の状態に戻すことが可能な場合があります。

しかし、畳表の形状(柱の部分がカットされている等、畳の形が長方形でない場合)により裏返しが出来ない場合や、畳表の裏側も退色していたり、カビが生えてしまっていたりする場合も多くございますので、表替えの方がおすすめです。

裏返しの場合も表替えと同様に畳をお預かりしてからご納品まで最短で3日※いただきます。
その為、畳がない期間があることをご了承の上、ご注文くださいませ。

※土日祝日などの営業時間外を除く
※月曜日にお預かりした場合は水曜日が最短のご納品日、金曜日にお預かりした場合は翌週火曜日が最短のご納品日となります。

畳の日焼けを防ぐ方法

窓に紫外線対策を施す

畳は紫外線を受けることで日焼けをするというのは先ほど説明した通り。それであれば、なるべく畳に紫外線が当たらないようにするのが、畳の日焼けを遅らせる為には大切です。

遮光カーテンやUVカットカーテンを使用したり、窓にUVカットフィルムを貼ると、お部屋に入ってくる光や紫外線の量が減るので効果的です。
しかし、これらも紫外線を完全に防げる訳ではありません。

退色を遅らせることは出来ても、徐々に退色は進み、最終的には黄金色の畳になっていきます。
しかし、そんな日焼けした畳も趣があって素敵なものです。退色を悲しむのではなく、月日の流れによる退色も楽しんでいただけるのが一番かと思います。

また畳のミカタでは、賃貸のオーナー様向けに紙で出来た遮光カーテンもご用意しておりますので、ぜひご利用くださいませ。(こちらも紫外線を完全に防ぐものではございません。)

退色しづらい畳を使用する

それでもやっぱり青々とした緑の畳の上で生活したい、という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方におすすめなのが、樹脂素材や和紙でできた人工畳です。これらは見た目や質感が天然の畳表と大変近く、ほとんどの方は匂い以外での違いがわからないほどです。

1.樹脂畳

樹脂の畳は、巷ではプラスチック畳とも呼ばれています。退色もほとんどない上に水や油に強いので、食べ物をこぼしてもサッとかんたんに拭き取ることができます。お子様やペットのプレイスペースとしても大変人気の畳表です。

耐変色試験(※1)と痛み試験(※2)では、天然イ草の畳表は茶色く変色し、広い範囲でささくれてしまっていたのに対し、樹脂の畳表では色に変化はなく、ささくれも小さい範囲に納まっていたという試験結果があります。
その為、畳の美しい状態を長期間保つことが可能です。

※1 2年経過前と経過後の畳表の色を比較
※2 畳表の目筋方向に一定条件の摩耗試験を行いささくれの状態を調査

▲樹脂畳(MIGUSA)試験結果

樹脂畳

2.和紙畳

和紙の畳は、和紙をこよりにして樹脂コーティングしたもので織り上げている畳です。
耐変色試験では、2年相当の紫外線を照射し続けるという厳しい実験でもほとんど退色することがなかったという試験結果があり、長期間美しい状態を保てます

和紙畳

イ草の匂いにこだわらないのであれば、機能性の高い樹脂・和紙畳を選んでみる、というのも1つの手ですね。

まとめ

今回は畳の日焼けの原因から対処法・予防法までをご紹介させていただきました。
出来るだけ紫外線に当てないことが、畳を緑に保つためには大切です。
また、上質な畳をお選びいただくことで退色した際もより綺麗な黄金色になりますので、それも味として楽しんでいただけるかと思います。

もしも畳の日焼けでお困りごとがある場合は、一度畳のミカタまでご相談ください。
知識豊富なスタッフがご対応・ご提案させていただきます。

次回のコラムもお楽しみにしてください!

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